山で見かける動物
野生の動物では、マーモットとブクタンとシャモワの3種類を主に見かけます。
マーモットはウサギとリスを足して2で割った感じの動物です。遠くから見るとかわいらしいですが、近くで見ると意外と大きかったり微妙な感じの顔だったりして、かわいいんだけど…、という複雑な気持ちになります。ワシやキツネが天敵で、「ピーピー」と鳥のような鳴き声で危険を仲間に知らせます。地下に家を作っていて、トイレや寝床が別れているそうです。地面に穴を見つけたら、もしかするとマーモットの家の入り口かもしれません。
夏以外は冬眠します。夏の終わりになると蓄えた脂肪をブヨンブヨンさせながら歩いていて、やっぱりかわいいなと思ったりします。




ブクタンは英語ではアイベックスと呼ばれるヤギや鹿のような動物で、オスの大きな角が特徴です。標高の高いところに住んでいるので、歩いていると時々見かけます。下から見上げる稜線上にひょこっと姿を現すことも多いので、なかなか絵になります。
シャモアはブクタンより角が小さく、森やもう少し標高の低いところに住んでいるヤギや鹿のような動物です。ブクタンよりも人間を恐れているのか、なかなか見かける機会がありません。
オオカミもいるようです。
一度はフランスからはいなくなったオオカミが、ここのところ戻ってきているとのことです。私は見かけたことはないし、見かけたという人に会ったこともありませんが、1度見てみたいです。夏の間山に放牧している羊がオオカミに襲われることがあるため、中にはオオカミは殺すべきだ、と言う人もいるそうです。

夏の山で一番よく見かける動物は放牧されている家畜です。
特にボーフォータン地区はこれでもかこれでもか、という程牛がいます。ハイキングしていると、時々大群がいて行く手を阻まれたりします。雌牛はそれほど危険ではありませんが、雄牛は突っ込んで来ることもあるらしいので気をつけたほうがいいそうです。メスは大丈夫と言われても、まつ毛が長くて目がクリクリしてかわいらしくても、体の大きい牛に見つめられるとやはりドキドキします。